ニュージーランド出張2014 その3 ブラッケンブルック

アタマイビレッジでのタスクをこなし、次はブラッケンブルックを訪問しました。会社設立時からのお付き合いなので、もうお互いに理解も深まりお話しもしやすいです。とても暖かく迎えて頂きました。



写真の真ん中、白い建物が自宅で、その奥の赤い建物がワイナリーです。それをぐるっと囲むようにヴィンヤードが広がります。オーナーであり、葡萄栽培から醸造まで全てをこなすダニエルから今回もたくさんレクチャー頂きました。ヴィンヤードは紅葉が始まっており、とても綺麗です。初めて知ったのですが、赤葡萄の樹の葉は赤色を帯びた黄色に紅葉し、白葡萄は緑から黄色へ紅葉するのだそう。

赤葡萄



 白葡萄



だから上から見たヴィンヤードの紅葉はこんな感じの色合いになっていたのですね。納得です。(写真はマールボロのアワテレ地区のものです。)


ゲヴュルツトラミネールについても今回初めて知った事があります。ブラッケンブルックのゲヴュルツにはこの品種特有と言われるライチの香りがあまり感じられません。その理由を聞いたところ、収穫時のBrixによって香りの特徴が変わるのだと!?

「ブラッケンブルックではゲヴュルツの収穫のタイミングを遅らせている。23brixまでの収穫ではライチ香が中心になるが、25brixからはバラやジンジャーの香りが中心になるのだよ。」と。興味深いです。

ヴィンヤード内では苗木の栽培もされていました。元々苗木屋の経験もあるダニエルならではですが、こうやって作られているのですね。前回訪問時は気づきませんでした。


ワイナリーに移動して、熟成中や醸造を始めたばかりのワインも色々と試飲させてもらいました。ピノノワールはクローン別に醸造しているので、同じヴィンテージでも味わいに非常に差があります。これをボトリング前に比率を決めながらブレンドしていくのですから正に職人技です。


プチプチと音をたて、発酵真っ最中のワインには、これからどんな味わいのワインになるのだろうというわくわく感がありました。夜は自宅でディナーをご馳走になり、ニュージーランドの事、ネルソンの事、これからのワイナリーの事などざっくばらんにお話しです。息子のトーマスは間違いなく素晴らしい2代目ワインメーカーになる事でしょう。生産量はまだ年間3000ケースと小さな規模ですが、暖かさと情熱の詰まった素敵なワイナリーです。そして子供達もかわいくて仕方ありません。これからも長くじっくりお付き合いさせてもらいたいファミリーです!!


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