ニュージーランド出張2015 その5

21日はニュージーランドワイン業界のレジェンド、キム・クロフォードに会いに「ラブブロック」へ。ラブブロックはアワテレエリアにあり、インヴィーヴォのウエストヘブンヴィンヤードから更に南へ10分ほど。昨年見て感動し取引を始めさせてもらったこのワイナリー。到着すると様々な動物たちがお出迎え。ニワトリ、羊、馬、うさぎと、、様々な動物たちが飛び回っています。


このヴィンヤードはオーガニックをとことん追求している最中で、理念はアグリカルチャーの体現にあるそうです。改めて案内をしてもらい、そのこだわりと個性の明確さに再度脱帽します。強風吹き荒れるマールボロの中でも一際高い台地の上に開拓されたヴィンヤード。



樹齢が7年の葡萄の木でも、どうみても2年目くらいの細さとサイズ。厳しい自然環境に置かれ樹の成長は抑制されますが、生命力にあふれた葡萄の果実が生み出されます。葡萄にはよいが、栽培する人には厳しい環境だよと話していました。隠すことなく全てを見せてくれました。厳しすぎる環境のため、一度目の植樹では葡萄の木が生育できなかったエリアも。その周囲で試行錯誤を繰り返し、これからどう挑戦しようとしているのか。キムは開拓者精神旺盛でとってもポジティブです。


ヴィンヤードを回る中で除葉の仕方にも品種ごとにこう変えているのだよ、と説明をしてもらいました。ハーブ感を程よく残したいソーヴィニヨンブランは除葉は控えめ。そしてしっかり日に当てたいピノグリはしっかり除葉しています。こちら、ソーヴィニヨンブラン。


そしてこちらはピノグリ。やはりヴィンヤードを訪れる時期によって、聞ける話が違うので毎回面白いです。一年を通して滞在してみたいけど、なかなかそうもいかないですね。


新しい取り組みはシュナンブランとマスカット、アルネイス。昨年のマールボロは収穫期の雨に悩まされていましたが、この結果キムはシュナンブランとマスカットに発生したボトリティスを存分にいかしてデザートワインを醸造していました。各300ケースと極少量生産です。今年は作れるかわからないな〜、ネイチャー次第だよと笑うレジェンドはゴツゴツの手に穏やかな笑顔が印象的でした。



ヴィンヤードを周り終え、今回とても楽しみにしていた新アイテムを試飲。飲んだ瞬間笑ってしまうほどの強烈なワインが2つ。う、、、美味い!!このワイン期待してくださいね。久しぶりに超ビックリの突き抜けたワインに出会いました。こういう瞬間がこの仕事をしている醍醐味のひとつです。鳥肌もののワインに出会えて本当にラッキー!




ワイナリー訪問後はランチへ。キムがいくつかお勧めのランチ先を紹介してくれたので、行ったことのない場所へ向かいました。ブランコットのセラードア兼レストラン。マールボロの畑を見渡せる眺望の良いテラスでの食事はとってもプライスレス。インヴィーヴォもいつかこんなセラードアを作って欲しいなと思います。


ランチ後はマールボロリージョンのワイナリーとクラフトビール巡り。そして恒例スーパーとワインショップも巡ります。飲んだことがなく気になるものはそこで購入。


そしてディナーでは、過去最高に美味いマッスルに遭遇!インヴィーヴォが教えてくれたレストランは宿泊先からなんと片道42キロ。遠いな〜。。。と思いつつもその言葉を信じて向かった先はHAVELOCKの「The Mussle Pot」という地元でも有名なお店だそう。テーブルにはマッスルに関してビッシリ書かれた説明文も。






マッスルは大好きなので、毎年必ずいろいろ食べるのですが、ここは本当に過去最高に美味い!!マールボロへ向かう方には必ずおすすめしようと思います。

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